鎌倉の杉本寺は「杉本観音(すぎもとかんのん)」とも呼ばれ、鎌倉最古のお寺として有名です。
坂東・鎌倉三十三観音霊場第一番礼所、かつ鎌倉二十四地蔵霊場四番・六番の地蔵尊が祀られている寺院でもあります。
さて、どんなお寺なのか見に行ってみましょう!
鎌倉杉本寺の見どころは?
やはり、なんと言っても運慶作の十一面観音ではないでしょうか?
こちらは源頼朝公が寄進したもの。頼朝は、ここで娘・大姫の病気平癒を祈願したとされてます。
お堂の中は撮影禁止ですので、運慶作の十一面観音のぜひご尊顔を拝みに行ってみてくださいね。とても間近で見ることができますよ!
なお、山門の仁王尊も運慶作です。さすが鎌倉最古だけあり、処々に歴史を感じますねぇ~。
そして、もう一つの見どころは、茅葺きのお堂です。
鎌倉でも茅葺屋根はとても珍しいですが、この屋根、十年から十五年ごとに葺き替え工事が必要とのこと。
公式HPにはこうあります。
茅葺(かやぶき)屋根について
昔は20年もつといわれていた茅葺も、近年の温暖化など気候の変化 により、今では10年もつかもたないかというのが現状です。
仁王門、本堂茅葺屋根を守り伝えていく為、引き続きご浄財勧募を一束 二千円で受け付けておりますのでご協賛のほど宜しくお願い致します。
一束・二千円から支援できるんですね!
鎌倉観光で杉本寺を訪れた際、ご興味ある方は記念にご支援されるのも、ご縁ができていい思い出になるかもしれません。
鎌倉杉本寺の歴史はいかに?
杉本寺は、734年に建立されたそうです。
公式HPによると
当山は天平(てんぴょう)6年(734年)聖武天皇の后である光明皇后の御願により、藤原房前(ふじわらのふささき)、行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって建立されました。
とあります。
杉本寺の入り口に掲示してある案内板はこちらです。
鎌倉幕府が成立する約500年も前からあるお寺ってすごいですね!
頼朝公が祈願に訪れるのも頷けます。
8月10日は、縁日(四万六千日大祭)が午前10時からあるそうですよ。
鎌倉杉本寺の苔の階段って!?
拝観料を支払う入り口をすぎると目の前に現れるのが、とても味わい深い苔の階段です。
公式HPにも写真がありますし、それを見どころとしているサイトが散見されますが、、、実は、著者のオット(生まれも育ちも鎌倉)に聞いたところ
杉本寺の歴史から見れば、ごく最近のものだよ。
なんと、小学生の頃は普通にこの苔の階段、登れていたそうです(1980年代)。
現在は立ち入り禁止になっていて、なかなかここまでの苔むす階段もないので、記念撮影をするスポットのひとつになっています。
いまや令和の名物になっている「苔の階段」の前で写真を撮るのも、風情があっていいかもしれませんね!
なお拝観料は、一般(高校生以上)300円、中学生 200円、小学生 100円で、未就学児 は無料です🙌
鎌倉杉本寺へのアクセスは?
鎌倉駅東口から、徒歩ですと約30分。
バスは、鎌倉駅東口を出て、京急バスの4番乗り場から約12,3分で「杉本観音」下車すぐです。ただし、週末はバス自体も混み、また道路も混んで時間がかかってしまうこともあるので、ご注意ください。
ちなみに、現在鎌倉はレンタサイクルが充実しているのですが、杉本寺はバス通りからすぐに階段で、歩道もとても狭く、自転車を停める場所はありません。
また、専用の駐車場等も一切ありませんので、その点も注意が必要です!
個人的には、行く先々にいろんな名所があるので、いいお天気でしたら、寄り道しながら散策を楽しまれるのがおススメです。
以上、杉本寺についてのご紹介でした。
アクセスが決していいとは言えない立地にも関わらず、訪れる人は後を絶たないのが杉本寺!
あなたも、ぜひ鎌倉最古のお寺へ参拝されてはいかがでしょうか?
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